南極 ラングホブデ氷河 Langhovde Glacier, Antarctica
  2011-11-25 ~ 2012-03-19
     ※JARE53: 第53次日本南極地域観測隊
      JARE52: 第52次日本南極地域観測隊
杉山慎
澤柿教伸
福田武博
樋口和生
白濱政典
小野口聡
清水大輔
杉本風子
奈良亘
篠塚和延
池田忠作
Anthony B. S.
Euan S.
(JARE53[一般研究観測] / 北海道大学 低温科学研究所)
(JARE53[一般研究観測] / 北海道大学 環境科学研究科)
(JARE53[夏隊同行者] / 北海道大学 低温科学研究所)
(JARE52[野外観測支援] / 元北海道山岳活動サポート)
(JARE53[機械] / いすゞ自動車株式会社)
(JARE53[同行教員] / 仙台市立仙台高等学校)
(JARE53[一般研究観測] / 北海道大学 低温科学研究所)
(JARE53[夏隊同行者] / 北海道大学 低温科学研究所)
(JARE53[野外観測支援] / 元株式会社ノマド)
(JARE53[調理] / 株式会社ダイナック)
(JARE53[気水圏変動のモニタリング] / 元筑波大学化学系)
(JARE53[ヘリコプター] / Helicopter Resources Pty Ltd.)
(JARE53[ヘリコプター] / Helicopter Resources Pty Ltd.)

 第53次日本南極地域観測隊に参加し、東南極・リュッツホルム湾に流れ込むラングホブデ氷河(写真1)において、約1か月間にわたる氷河観測を行った。この氷河は、日本の南極観測の拠点となる昭和基地から約20kmと非常に近くに位置しているにも関わらず、これまで雪氷調査が行われたことがない未踏の氷河である。  今回は、熱水掘削装置を用いた氷河全層掘削に挑戦した(写真2) 。氷河表面に流れる融解水を加熱・加圧することで熱水ジェットを作り出し、鉛直方向に氷を融かしながら掘り進める装置である(Tsutaki and Sugiyama, 2009)。過酷な輸送を経ることによる装置のトラブルに見舞われながらも、約10時間かけて400m程度の掘削を4回行った(写真3) 。カメラ観察や各種測器による計測の結果(写真4) 、氷河の下には10-25mの海水層が存在し、棚氷域の全層掘削に成功したことが明らかになった。掘削孔内には一部測器を残置し、2013年の回収の時まで観測データを記録しつづけている。  その他にも、氷河上を踏査する流動速度観測や氷厚探査を行った。氷河上には幅1mほどのクレバスがあるものの、ルートを選択すれば広範囲に行動することが可能であった(写真5) 。観測期間中は天候にも恵まれ、大きなブリザードに見舞われることもなく、無事に本計画の成功を収めることができた。
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(Hot water drilling at Langhovde Glacier, East Antarctica)

杉山講師の作成したムービークリップです。